ストレスがあるとシワや吹き出物が出現
90歳で元気いっぱいに生活している人の直伝です。16歳のとき、「食べ物で心と体が変わる」というマクロビオティックに出会いました。
マクロビオティックは、日本に+古くから伝わる食養生と、東洋の陰陽思想を組み合わせた健康理論です。現代女性は、お肌の手入れやお化粧に熱心ですが、本来の美しさは体の健康が基本です。
血液がきれいでスムーズに循環し、内臓が正常に機能していれば、肌は美しく保たれますし、目は輝き、ほおや唇は自然なピンク色になります。逆にいえば、顔色がよくなかったり、吹き出物やシミができたりしたら、それは体内の不出嗣を表しているといえるのです。肌のトラブルは、体からのメッセージです。
食べすぎているものや、足りないものが、肌の状態に現れます。
特に、顔は全身の縮図になっているので、肌のトラブルが出る場所によって、体のどこが出騎っているのかがわかるのです。これを「望診法」といいます。みけん今回は、額や眉問にできるシワやシミ、吹き出物について、お話ししましょう。
額や眉間に出る症状は、胃や肝臓に負担がかかっていることの現れです。食べすぎて胃が疲れて消化不良に陥っていたり、肝臓が油や糖分を処理しきれなくなったり、ということが考えられます。「ケーキや揚げ物を食べすぎると、吹き出物が出る」というのは、皆さんも経験があるでしょう。また、望診法では、とりすぎた砂糖が日光に当たると黒くなって、シミやソバカスになると考えられています。
加えて、精神的なストレスも、胃や肝臓に障害を与えます。それは、眉間のシワや黒ずみ、シミといった形で現れるのです。
生汁を甘く感じたら肝臓が弱っている
うしたお顔のかたに、私がいちばんに勧めるのは、ゴボウです。ゴボウには解毒作用があるので、弱った肝臓の働きを助けることができます。
また、ゴボウは食物繊維が豊富です。ゴボウをとることで腸の働きが活発になり、便通改善につながるので、消化器にたまった不要物を速やかに排出できます。こうした効果により、血液がきれいになり、肌の状態が改善するのです。ゴボウを毎日の食卓に加えることで、肌が変わってくるのがわかるでしょう。
特に、吹き出物が突然できたり、シミが濃くなったりしたときには、ゴボウの生汁をお勧めします。ゴボウ50gをすりおろし、ガーゼでしぼって汁を取ります。
これで、大さじ2杯くらいのしぼり汁が取れるでしょう。ゴボウの生汁は、そのつど作って、朝食の前に飲んでください。1過問続ければ、肌のトラブルが改善されると思います。また、額に症状が出ている問は、胃と肝臓をじゆうぶん休めるために、甘い物や果物を控えてください。
ゴボウの生汁は、ずっと飲み続ける必要はありません。肌のトラブルが気になつたときだけ、短期問集中して飲んでください。あとは、ふだんの食事にゴボウを取り入れれば十分です。ゴボウの生汁は、見た目が黒く、苦いと思われがちですが、実は甘い味がします。
特に、肝臓が弱っているときは、おいしく感じるでしょう。おいしいと思ったら、それは今のあなたの体に合っている証拠。じゅうぶん味わってください。マクロビオティックでは、ゴボウやニンジン、ダイコンなど、地球の中心に向かって伸びる植物は陽性で、体を温める働きがあるとされています。
いわゆる根菜のなかでも、ゴボウは長く根を伸ばします。つまり、体を温め、細胞を引き締める作用がきわめて強いのです。反対に、地球の中心から離れるように、上へ伸びる植物は陰性で、体を冷やす働きがあります。コマツナのような葉菜や、トマトやナスなどの果菜のほか、バナナやマンゴーなど高い木になる果物は、陰性の植物です。
私たちの体は、陰陽のバランスの取れた「中庸」が健康とされます。そのときどきの体調に合わせ、陰性と陽性の食品をバランスよくとりましょう。
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