私がひざの痛みに悩まされるようになったのは、30〜40代のころです。最初は、整形外科でひざに注射を打ってもらうと、痛みはすぐに引きました。
ところが、年を重ねるにつれて、だんだん注射が効かなくなつてきたのです。そして症状はさらに悪化していき、60歳を過ぎたころには、注射をすると、かえって痛みが増すようになってしまいました。
もともと、痛かったのは左ひざでしたが、そのうち右ひざも痛むようになっててきました。
左ひざをいつもかばつているうちに、右ひざに負担がかかってしまったのでしょう。両足のひざがひどく痛むので、ひざを曲げることができなくなりました。正座など、とうてい無理です。まともに歩くこともできず、杖を突いて歩くのがやっとでした。
ひざで困っていると知人に話したところ、その知人が紹介てくれたのが、ひざゆらしの先生でした。
今から6年ほど前のことです。早速、先生に診てもらい、その場でマッサージをしていただきました。足腰を使わない生活を続けていたため、そのときの足腰の筋肉は、すっかり硬くなってていたようです。
それが、通院するうちに、だんだんと筋肉がほぐれてきたのです。先生からは、治療に加え、自宅で行える「ひざゆらし」を教えてもらいました。それからは、空いた時問に、ひざゆらしを行うようにしました。
自宅でのひざゆらしに加えて、城戸先生のところでの治療の効果もあったのでしょう。気がついたころには、杖なしでも20〜30分くらい歩けるようになっったのです。
今では、両足ともに膝の痛みは感じません。
以前に比べると、ひざを大きく曲げられるようになりました。積極的に外出するようにもなり、気持ちの面でも、物事を前向きに考えられるようになったと思います。これも、長年の悩みだった、ひざの痛みが改善したおかげでしょう。
その股関節痛、切らずに治せます! (ビタミン文庫) [ 矢野英雄 ]
変形性股関節症は、進行性の病気で治らない、いずれは手術しかない、といわれています。しかし、その「常識」とされていることは、ほとんどが間違いです。本書の著者は、変形性股関節症の保存療法の第一人者です。これまでに2000人を超える患者さんを診るなかで、手術を勧めたのは、1%以下。大多数が手術をしない保存療法で、股関節症を改善しています。本書では、股関節を切らずに治すための大事なルールを紹介しています。レントゲン写真とともに、80歳を過ぎて軟骨が再生した症例なども多数掲載。股関節痛に悩むかたへ、大変に親身な内容となっています。