腰の調子が悪くなったのは、2012年のことでした。腰の右側から右足にかけて、1日じゆう痛むようになったのです。右足は、痛みに加えて、全体的にしびれもありました。
いちばんひどかったときは、あおむけになることもできませんでした。横になり足を伸ばすと、とたんに腰が痛み出すのです。私は、保育士の仕事をしていましたが、このような状態ではとても続けられません。
仕事で、子供を抱き上げたりするたびに、腰がひどく痛むのです。そんなとき、知り合いが紹介してくれたのが、ひざゆらしでした。
2012年12月に先生のところで診察してもらったところ、私の腰や足の痛みの原因は、体のクセにあるといゝつことでした。私は、体の右側ばかり使う傾向があるというのです。確かに指摘されて気がつきましたが、かばんなどはいつも右肩にかけています。こうした日常のクセが、体にゆがみを生じさせ、痛みやしびれにつながっているということでした。
先生からは、左を意識して使うようにと指導され、加えて、体のゆがみ矯正に役立つエクササイズとして教わったのが「ひざゆらし」です。
私は、ひざゆらしを毎晩、寝る前に行うようにしました。時問にすると、だいたい5分くらいでしょうか。それから、毎日ひざゆらしを続けたところ、腰や足の状態は少しずつよくなっていきました。日常生活では、かばんを左一屑にかけるように心がけたり、いつも右足から上がっていた階段を、左足から上がるようにしたりして、体の左側を意識して使うようにしたのです。年が明け、春先になるころには、腰と足の痛みはほとんど感じなくなるまでに回復。
今では、腰と足の痛みは全くありません。足がしびれることもなくなりました。子供を抱き上げても、なんの痛みもなく、今でも保育士を無事に続けられて、ほんとうにうれしいかぎりです。
腰の右側から右足にかけての痛み、右足のしびれは、体のバランスのくずれから生じていたのでしょう。ひざゆらしを継続して行うことで、股関節のゆがみが矯正され、体のバランスが整いました。それが、痛みやしびれの解消につながったと考えられます。
その股関節痛、切らずに治せます! (ビタミン文庫) [ 矢野英雄 ]
変形性股関節症は、進行性の病気で治らない、いずれは手術しかない、といわれています。しかし、その「常識」とされていることは、ほとんどが間違いです。本書の著者は、変形性股関節症の保存療法の第一人者です。これまでに2000人を超える患者さんを診るなかで、手術を勧めたのは、1%以下。大多数が手術をしない保存療法で、股関節症を改善しています。本書では、股関節を切らずに治すための大事なルールを紹介しています。レントゲン写真とともに、80歳を過ぎて軟骨が再生した症例なども多数掲載。股関節痛に悩むかたへ、大変に親身な内容となっています。