赤血球を活発化させて目のまわりの血流をアップさせる
血小板が血流を阻害するしくみについて紹介しましたが。実は、血液の流れを妨げるのは血小板だけではなく、血液の主成分である赤血球も、血行に大きな影響を与えるのです。
血液には赤血球、白血球、血小板の3つがあります。赤血球は体の隅々に酸素と栄養を運び、老廃物を回収する重要な役割を果たしています。
赤血球の直径は約8マイクロメートルであるのに対し、目の周辺の毛細血管は、髪の毛の約100分の1以下である3~7マイクロメートルの直径しかありません。
そのままでは、毛細血管を通ることは不可能です。赤血球は、中央がくぼんだ円盤状の形をしています。
細い毛細血管を通るときは、形を細長く変形させて流れています。これを「変形能」といいます。ところが、血液中に脂質や糖分が多くなると、赤血球は圧迫され、変形能が十分に働かなくなります。
変形能が衰えれば、赤血球は毛細血管をスムーズに通ることができなくなり、血液の流れが悪くなります。これが、日の周辺の毛細血管で起こると、疲れ口口や充血をはじめ、さまざまな目のトラブルを引き起こすのです。
赤血球の変形能を高める働きを持っているのが、朝鮮ニンジンの果実のサポニンです。朝鮮ニンジンの果実は、赤血球の変形能を高める働きがあり、血管を拡張することがわかっています。血管のつまりを防ぎ、目に十分な酸素と栄養分を運んで目の健康を保つのです。
毛細血管を流れる血液がサラサラであっても、血管そのものが収縮してしまうことがあります。パソコンを長時間操作して目を酷使すると、ものがかすんで見える、目がしょぼつく、目の奥が痛むなどの不快な症状が現れます。
これは目の筋肉が緊張することで、周辺の毛細血管が収縮します。それによって、血行が悪くなって起こるのです。
自律神経の乱れも正し毛細血管を拡張して疲れ目肩こりを解消
目が疲れて調子が悪いにもかかわらず、無理して目を使うと、ストレスがたまります。実は、このストレスが眼精疲労を悪化させて、目の充血だけでなく、肩こりや頭痛などを起こすのです。
ストレスが、自律神経のバランスを乱すことはよく知られています。自律神経は、体を活性化させる交感神経と、体をリラックスさせる副交感神経から成り立っています。
この二つがバランスよく働くことで、体は正常に機能するのです。ところが、ストレスがたまると交感神経が刺激されて活発に働くので、筋肉が緊張して、血管もその影響を受けます。
自律神経のバランスはなぜ乱れてしまうのか?
つまり、自律神経が乱れると、日の毛細血管が収縮して血流が悪くなり、疲れ目や充血が進みます。肩の筋肉も緊張するため、肩こりが起こり、頭の毛細血管を収縮させて頭痛を誘発するのです。そのような自律神経の乱れを正してくれるのが、
朝鮮ニンジン(高麗人参)の果実です。
朝鮮ニンジンには、交感神経に働きかけるサポニンと副交感神経に働きかけるサポニンが含まれています。ところが根には、栽培される年数によって、この2つの働きを持つサポニンの含まれる量が違ってきます。
朝鮮ニンジンの果実には、交感神経と副交感神経に働きかけるサポニンが、常にほぼ同じ割合で含まれています。そのため、朝鮮ニンジンの果実をとると、より効果的に自律神経のバランスをよくすることができるのです。つまり朝鮮人参(高麗人参)の果実をとれば毛細血管が拡張し、目の不調や、それに伴う屑こり・頭痛が改善されるというわけです。