富士山の麓にある樹海では、自殺者の白骨死体がしばしば発見されるが、性別はどうやって判断するのか?
素人には、骨格の大きさや骨の太さで、男女の判別などすぐつくような気がするが、監察医によると、骨格や骨の太さは目安にはなっても、決め手にはならないという。ポイントは、骨盤の形である。
骨盤が上から下に狭くなりちょうどハート型をしていたら女性というのが鑑定の基準。つまり、女性の骨盤は、赤ん坊を産むために横に発達しているというわけだ。
もうひとつ、性別鑑定の決め手となるのが頭蓋骨の前頭骨、つまり額の部分だ。男性の前頭骨は後方に傾いているが、女性は切り立った崖のように、眉間の上から頭頂に向かって額の骨が立っていることが多い。たとえば、骸骨が「富士額」だったら、女性の可能性大となる。